飯野農夫也と卿友展

麦踏み
麦踏み
焚き火
焚き火



 飯野農夫也先生は、農民美術木版画の先駆者であり、文学詩歌を背骨とする文人画家であります。
 若き日、文学詩歌に憧れプロレタリア運動にも感化され、プロレタリア美術研究所で絵を学ばれました。
 その後故郷に帰り、鈴木賢二と交わり、共通する風土ともいうべき北関東の働く民衆を描いた木版画活動の中心人物であります。
故郷の筑波山麓に働く農民の姿を彫り続けて画業70年を過ごしておられます。

  ふるさとは
  これだと誰もが感じてくれる
   そのような版画 つくることできれば

農夫也


 先生の歌は素朴な心のつぶやきであり、その人柄から発する風格は野にある巨人の趣があります。
 このたび、飯野先生より当館へ木版画35点のご寄贈を受け、先生の回顧展を開催することが出来ましたことは、飯野先生の知己の一人を任ずる者として喜びこれに過ぐるものはありません。

梅野記念絵画館 館長 梅野 隆