美展タイトル
Sorry, your browser doesn't support Java.


 私の蒐集歴は、かれこれ45年になると思います。父が文学趣味と熱烈な芸術気質の持ち主であった関係から、自然に美に関心を持ち、父の死後美術蒐集の道に入ったものです。芸術思慕の念に支えられ、自分の座右に美しいものを置きたい。購うことにより美が自分の魂と共に存在することの悦びを感受したい。美にめぐり会ったときの心のときめき、身銭を切ってその絵を手に入れたいと願う祈りにも似た緊迫感、そしてついに念願成就して壁に飾って絵と対話し、その絵を描いた画家自身と対峙して心を通わせる法悦感、陶酔感。そうした経験の中から、絵との出会いは自分のあこがれていた美とのめぐりあいであり、美というものを理屈ではなく自分の体質として受け止めていくことの大切さを思い知らされました。今回の展示作品は私の過去の絵との出会いのドラマを思い出す宝物なのです。
 今回の「めぐり会った美展」では、梅野コレクションから一作家一作品、めぐりあいのコメントを付して展示いたします。同志コレクターの皆様による「私の愛する一点展」同様、アンケートでお好きな絵を選んでいただくことにしました。私のコレクションをご覧いただき、ご感想をいただければ幸甚です。

平成13年10月 梅野 隆